IntFilterの使い方(セットアップと使用法) |
通常OSは使用率が最も低い仮想CPUにデバイスドライバの処理を依頼する。これにより各CPUのタスクが均一化するわけであるが、同一デバイスへの論理上のシリアル転送であっても、他のデバイスなどから割り込みがあった場合、OS上で連続データがぶつ切りにされ、処理が別々の仮想CPUに割り当てられてしまう可能性がある。この様な状況ではCPUキャッシュヒット率は低下し、デバイスドライバやファームウェアの想定処理順エラー、データバス割り込み多発によるタイムアウトやバッファオーバーフロー、ハイパースレッディングCPUでは内部演算器の同時二重占有許可待ち(デッドロック)、などが発生する場合がある。こうなるとエラーデバイス内部でリセットがかかり再度先頭からデータ転送要求をすることになるから、極端な処理速度の低下やデバイスの不安定さを招くことになる。
マイクロソフトのIntFilter(正式名称 Interrupt Filter Configuration Tool =通称イントフィルタ)はマルチCPU環境でデバイスが使用するCPUを確定させてしまうツールだ。マルチCPU環境でもデバイスがCPUを固定して使用することによりできの悪いデバイスドライバやマルチCPUでの使用を想定していない古い機器でも安定度を上げることができる。またNICやSCSIカードなどのように大量のシリアルデータを処理する機器に対してもCPUキャッシュが有効に使用できることから一部の機器に対してはパフォーマンスアップが狙える。事実筆者のファイルサーバ(仮想CPU数8)のIntelServerAdapterでCPU固定を行うと1Gbpsリンク時に50Mbps以上パフォーマンスがあがる。
このようにIntFilterはマルチCPU環境では絶大な威力を発揮するのだがインストール方法が少し変わっているので一般にはなじみが薄いのではないかと思う。そこで今回はセットアップから使用方法まで少し丁寧に説明してみようと思う。
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余談だが筆者はIntFilterやマイクロソフトとは一切関係なくプラスチックフィルム袋の工場を経営している。仕事でアルミ袋やポリ袋、OPP袋、ラミネート袋、チャック袋、印刷袋、無地袋を使っている読者はお気軽に相談いただきたい。
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![](yazirusiao.gif) |
プラスチックフィルム袋製造のホームページ |
IntFilterをセットアップする
1.IntFilterをダウンロードする
通常のダウンロードと違いマイクロソフトのFTPサイトからになるので、ローカルファイルと同じようにFTPフォルダからデスクトップにIntFilterをコピーする。
ダウンロード先は こちら
![マイクロソフトのFTPサイトからIntFilterをダウンロードする1](intfilter000.gif)
マイクロソフトのFTPを開く
![マイクロソフトのFTPサイトからIntFilterをダウンロードする2](intfilter001.gif)
FTPサイトから直接コピーしデスクトップにIntFilterの圧縮ファイルを貼り付ける
![マイクロソフトのFTPサイトからIntFilterをダウンロードする3](intfilter002.gif)
2.IntFilterの圧縮ファイルを解凍する
圧縮ファイルをc:\Program Files\IntFilterというディレクトリを作成し、そこに解凍する。
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![IntFilterの圧縮ファイルを解凍する1](intfilter003.gif)
IntFilterの圧縮ファイルを解凍する
![IntFilterの圧縮ファイルを解凍する2](intfilter004.gif)
通常使用している解凍ツールでもちろん構わない
![IntFilterの圧縮ファイルを解凍する。圧縮フォルダの展開ウィザード1](intfilter005.gif)
![IntFilterの圧縮ファイルを解凍する。圧縮フォルダの展開ウィザード2](intfilter006.gif)
![IntFilterの圧縮ファイルを解凍する。圧縮フォルダの展開ウィザード3](intfilter009.gif)
c:\Program Files\IntFilterというディレクトリを作ってそこに解凍する
![IntFilterの圧縮ファイルを解凍する。圧縮フォルダの展開ウィザード4](intfilter007.gif)
![IntFilterの圧縮ファイルを解凍する。圧縮フォルダの展開ウィザード5](intfilter008.gif)
![IntFilterの圧縮ファイルを解凍する。圧縮フォルダの展開ウィザード6](intfilter010.gif)
![IntFilterの圧縮ファイルを解凍する。圧縮フォルダの展開ウィザード7](intfilter012.gif)
![IntFilterの圧縮ファイルを解凍する。圧縮フォルダの展開ウィザード8](intfilter013.gif)
3.IntFilterをインストールする@
作成したIntFilterディレクトリ中のInstallディレクトリを開き、そこにある intfiltr.sys をc:\windows\system32\driversにコピーする。
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![作成したIntFilterディレクトリ中のInstallディレクトリを開き、そこにある intfiltr.sys をc:\windows\system32\driversにコピーする1](intfilter014.gif)
c:\Program Files\IntFilter\Installのintfiltr.sysをコピーする
![作成したIntFilterディレクトリ中のInstallディレクトリを開き、そこにある intfiltr.sys をc:\windows\system32\driversにコピーする2](intfilter015.gif)
![作成したIntFilterディレクトリ中のInstallディレクトリを開き、そこにある intfiltr.sys をc:\windows\system32\driversにコピーする3](intfilter016.gif)
![作成したIntFilterディレクトリ中のInstallディレクトリを開き、そこにある intfiltr.sys をc:\windows\system32\driversにコピーする4](intfilter017.gif)
コピーしたintfiltr.sysをc:\windows\system32\driversに貼り付ける
4.IntFilterをインストールするA
IntFilterをレジストリに書き込む。c:\Program Files\IntFilter\Install\intfiltr.regを右クリックし結合を選択する。
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![IntFilterをレジストリに書き込む1](intfilter018.gif)
Installディレクトリ内のintfiltr.regを選択し、右クリックして結合を選択する
![IntFilterをレジストリに書き込む2](intfilter019.gif)
![IntFilterをレジストリに書き込む3](intfilter020.gif)
5.IntFilterの起動ファイルのショートカットをデスクトップに作成する
Ic:\Program Files\IntFilter\Configl\intfiltr.exeをコピーしデスクトップに貼り付ける。
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![Ic:\Program Files\IntFilter\Configl\intfiltr.exeをコピーしデスクトップに貼り付ける1](intfilter021.gif)
![Ic:\Program Files\IntFilter\Configl\intfiltr.exeをコピーしデスクトップに貼り付ける2](intfilter022.gif)
![Ic:\Program Files\IntFilter\Configl\intfiltr.exeをコピーしデスクトップに貼り付ける3](intfilter023.gif)
![Ic:\Program Files\IntFilter\Configl\intfiltr.exeをコピーしデスクトップに貼り付ける4](intfilter024.gif)
IntFilterを使用する
1.IntFilterを起動し安定させたいデバイスを選択する
IntFilterを起動し安定させたいデバイスを選択する。
※起動の際、デバイスマネージャ上で無効にしているデバイスがあるとエラーが発生するのであらかじめ全部のデバイスを有効にしておく。
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![IntFilterを起動し安定させたいデバイスを選択する1](intfilter025.gif)
2.Add Filterボタンを押しフィルタを設置する
デバイスを選択したらフィルタを設置する。(Add Filterボタンを押す)
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![デバイスを選択したらフィルタを設置する。(Add Filterボタンを押す)1](intfilter026.gif)
![デバイスを選択したらフィルタを設置する。(Add Filterボタンを押す)2](intfilter027.gif)
![デバイスを選択したらフィルタを設置する。(Add Filterボタンを押す)3](intfilter028.gif)
3.マスクをセットし使用するCPUを選択する
Upper Filters中のInterruptAffinityFilterを選択しSet Maskボタンを押す。
各CPUごとにチェックボックスを使って使用・非使用を選択できる。
※ハイパースレッディングテクノロジー(HTT=Hyper Threading Technology)を使用しているCPUの場合、なるべく0/2/4/6などの偶数番号のCPUを割り当てよう。そうしないと2つの仮想CPUに対して排他的に1つしか実行できない命令でも同時に入力される可能性があり、その際デッドロックが発生するからだ。windows2000などの古いOSの場合でもこの現象は現在パッチにより回避されているが、基本設計上ではデッドロックが発生するので、致命的ではなくなったがパフォーマンスダウンが発生する可能性はいまだにある。当然安定度も低下する恐れがあるので念のため偶数番号に振り分けよう。
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![Upper Filters中のInterruptAffinityFilterを選択しSet Maskボタンを押す](intfilter029.gif)
InterruptAffinityFilterを選択してSet Maskボタンを押す
![各CPUごとにチェックボックスを使って使用・非使用を選択1](intfilter030.gif)
CPUを選択する
![各CPUごとにチェックボックスを使って使用・非使用を選択2](intfilter031.gif)
![デバイスの再起動1](intfilter032.gif)
デバイスだけ直ちに再起動するか聞いてくる
![デバイスの再起動2](intfilter033.gif)
大抵のデバイスはOSを再起動しないと設定できないので次回起動時より有効だというメッセージ
![Doneでソフトは終了](intfilter034.gif)
DoneでIntFilterは終了するが設定にはOSの再起動が必要な場合が多い
4.再起動する
NICなど以外のほとんどのデバイスは実行中に切り離せないので再起動が必要だ。通常無効だがIntFilterを使うために先ほど有効にしたデバイスがあれば再起動前に再度無効にしておこう。 |
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このページは理由なきハードディスク拡張をし続ける粋人のために作られた。PCに比類なき多量のハードディスクをいかに設置するかを研究、実験、報告するページである。ここに記載された内容は、筆者本人が信じて疑わないことであるが、世間的に必ずしも正確であるとは言えないことを宣言しておこう。またこのページを参照しての実験はすべて自己責任で行ってほしい。なおその結果について当局は一切関知しないからそのつもりで。リンクについてだが、無断でおおいにやっていただきたい。それはこのページ内に筆者が製造販売している番長グッズが存在しているため、宣伝したいからである。よろしくおねがいいたします。
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